Goodpatchに入社して8ヶ月が経った。〜UI Crunch UNDER25を終えて〜

10/1。Goodpatchに入社して半年ちょっとが経った。

「Goodpatchに転職して〜ヶ月が経ちました」記事の中でも、異色の振り返りである。

というのも、UIデザイナー職でもなくエンジニア職でもない人間がグッドパッチの振り返りをするのはレアだと思う。

アカウントマネージャー職としてGoodpatchで過ごしてきた日々の中で感じたことをだらだらと書いていこうと思う。長いので注意。笑

全体的に振り返る前に最近2つの大きなイベントがあったので感じたことを書き留めておきたい。

UI Crunch UNDER25

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先週9/26(土)に「若手デザイナーがもっと成長できる場を」というコンセプトで

UI Crunch UNDER25を開催・企画をした。

 これは普段GoodpatchとDeNAで共同主催しているUI Crunchの特別版である。Facebookグループに入ってない人は入った方がいいと思う。

この企画は自分が総合企画を担当し、各種コンテンツとコンセプトの設計、登壇者の調整や、池澤あやかちゃんとともに当日の司会をやらせてもらった。

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第一部はDeNA会長の南場さんより「なぜ、今デザインなのか」というテーマで講演。

 このテーマも提案段階からそのまま使ってくれたので個人的にとても嬉しい。

第二部はaround25と称して25,26歳の最前線で活躍している若手デザイナーにデザイナーとしてのキャリアを語ってもらった。

第三部はaround35と称してデザイン部門のマネージャー陣のお兄さん方に各社の仕組みや文化を語ってもらった。

内容はCAREERHACKさんリクルートさんの記事でよくまとまっている。

南場さんにがくぶるで質問してみた図がこちら。笑

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なぜ、このようなコンテンツ設計にしたのか。

そう、それは、純粋に自分が聞きたかったから。笑 

デザイン関連のイベントで「キャリア」や「生き方」にフォーカスしたイベントは今まであまり聞いたことがないし、何より自分と同年代の若手がキャリアに対してどんな考えを持っているのか興味があった。それにデザイン部門として、そのキャリアに対してどんな取り組みをしているのかも聞きたかったし、何より南場さんという影響力のある方が「デザイン」に対してどんな考えを持っているのかとても聞いてみたかった。土屋さんからも南場さんの話はよく聞いていたのでその意味でも楽しみだった。

特にGoodpatchの同期でもあるすーみんが話した「UIデザイナーだからこそ、ビジネスとデザインの間に立ってみる」が面白かった。

IMG_1857   今まさに求められているビジネスの側面を理解したデザイナーとしてのキャリアである。   あ、UIデザイナーも募集してます。
 
結果として、UNDER25を開催して本当によかったと思う。何より自分自身がとても感化されたし、手を動かす職種ではない人間として   どのようにデザインと向き合っていくべきか考えるいいきっかけにもなった。それに、当日の参加者コミュニティ自体に感動した。   やはりあの会場にいた人たちからは物凄い熱気を感じられたし、逆にもっと可能性も感じた。  
 
一番会場を沸かせたのが、一番最後に締めの言葉としてウチの社長が言った   「ここにいる会場のみんなが、デザインの重要性を大企業や日本に伝えて、証明していかなければいけない」といった趣旨のメッセージ。   自分もNTTでそれを苦戦した分、改めて自分たちのミッションを思い出させられた気がする。
 
そいえば運営のDeNAチームとも話したが、今個人的にこのUI Crunchの課題は「多様性」にあると思う。特に「グローバル」という文脈。   だから近い将来、UI Crunchのグローバルエディションを開催したいなあとこっそり思っている。
 
あ、ちなみに今週水曜にUI Crunch Girls Nightがある。      

Prott 1st Anniversary

  IMG_1991 Prott 1st Anniversary Opening Video. from Goodpatch on Vimeo. もう1つ、大きなイベントとしては今週10/1にGoodpatchのプロトタイピングツール”Prott”の1周年記念イベントがあった。   いつもお世話になっているユーザーの皆様に感謝の気持ちを伝えるために開催したものである。   当日はProttのオリジナルグッズをプレゼントしたり、    ProttのPO、デザインチーム、エンジニアチーム、サポートチームからのプレゼンがあった。 IMG_1974


 

こうやって、ユーザーの皆さんと一緒にサービスを作り、かつお客さんとこんなにもいい関係になれるサービスなんてなかなかないんじゃないかと個人的に思っている。

 イベント終了後に土屋さんが言った「今日このイベントに来てくれた100人の顔を忘れないように。その人たちの顔を思い浮かべながらサービスを作っていこう」という言葉がとても響いた。Ycombinatorが言っている「スケールしないこと」である。個人的に馬場さんの「マーケティングを捨てよ、サポートへ出よう」がおすすめ。

 

そいえばProttチームメンバーも似たような記事を書いているので記しておく。

・Prottチームエンジニアのさださんの記事

・同じくProttチームエンジニアのよしこさんの記事

・Prottチームデザイナーののがちゃんの「Goodpatchで働くべきたった2つの理由」

 

グッドパッチで働いて感じている2つのこと

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Goodpatch 4th Anniversary from Goodpatch on Vimeo.

さて、話を戻してアカウントマネージャーとしてGoodpatchで働いてきて感じていることを2つだけ記しておく。

 

  1. 非UIデザイナー・エンジニアだからこそ、できることがある。

誤解を恐れずに言えば、Goodpatchは優秀なデザイナーとエンジニアの集団である。40%がエンジニア、30%がデザイナーである。

しかし、全員がデザイナーの考え方を持っている。

その中で自分の役割は、それらデザインの持つ力を最大化すること。個人的な考えだが具体的にはざっと以下のような感じ。

  • Prottというサービスやワークショップを通じて、国内外の企業へ(特に日本へ)デザインの価値を伝え、プロトタイピング文化を浸透させる。
  • グッドパッチとしてUI CrunchやPrott User Meetup、グローバルイベントを通じてデザインに関連する国内外のコミュニティを作り可能性を最大化する。
  • 世界で、日本のサービス・デザインの力を証明する。

まあ端的に言えば「デザインという文脈でいかにお客さん・社内を笑顔にできるか」ってことだと思う。少なくともそう思いながら仕事をしている。笑

そんな感じで「グッドパッチの中で人と一番多く会う職業」である自分は手は動かさないが、足を動かして、グッドパッチで働く人間が持つ可能性、グッドパッチが関わるデザインコミュニティの可能性の拡大に挑戦している。本当にエキサイティングな仕事だと思うし、社会に何かしら価値を提供できる仕事だと思う。

 

ということでProttのセールスチームも絶賛募集中です。

 

2. グローバルは、最低限。

グッドパッチでは、(特に自分の職業柄において)とてもエキサイティングなグローバルコミュニケーションを求められる。今まで味わったことのないほどグローバルマインドの高みへ連れて行ってくれる。

例えばリレーション作りと営業に行くケース。

半年ほど前にサンフランシスコへ出張へ行った時も、日本人は自分1人であったし、世界一流の企業と対等に議論できなければそもそも仕事ができない。その時の感想は別途ここでまとめている。IDEOと働いた感想はここでまとめている。

例えばイベントを企画・担当するケース。

世間を賑わせたSLUSH AsiaでProttがスポンサーをしたり、先月あったTech In Asiaでプレイベントを企画・開催したりブース出展したり。

ちなみにSLUSHで感じたことはこの記事でまとめている。プレイベントはこれ

他にも、そもそもベルリンにオフィスがあるので、そちらとのコミュニケーションは日常的に行うし、Prottはちょうどこれから海外に力を入れるので自分の担当としては英語はもちろん、それを上回るコミュニケーションが必須である。でないと偉大なグローバルチームがつくれない。

 

現在執行役員でBelrinのManagingDirectorをやっているBorisからよく言われた言葉がある。

 「何か自分たちが価値を発揮しない限り彼らにとってはただの時間の無駄だ。常に自分の立ち位置そして強みを考えろ。深く貢献するんだ。」

それ以来、これは常に意識をしている。「日本人だから~」という言い訳は時代遅れである。今求められているのはただの語学力ではなく、海外でどのように価値を提供していくかだと思う。と言いつつ、英語の勉強方法はまた別途記事でまとめたいと思う。

 

グッドパッチで個人的に学んだ3つのこと

グッドパッチで働いてきて、個人的に大切にしたい3つのことを備忘録的に簡単に書き留めておく。

 

 1. 会社のカンバンに頼らない。

Goodpatchは特にブランディングに成功しているため、ひっきりなしに面白い人と出会えて、面白い企画に関わることができる。Prottも会社のブランディング効果で露出が多い一面もある。

しかし、そういう会社に所属しているだけでいい気になってはいけない。こういう環境だからこそ、自分自身をしっかり持って丁寧にコトを進めないと会社のカンバンを振り回しているだけの本質がない人生になってしまう。会社のカンバンを上手く使うことはもちろんだが、頼ってはいけない。力をつける。

2. 人の強みにフォーカスする。

やはり社内にも社外にも本当に色んな性格・思考の人がいる。今まで国内外で色んな人を見てきたが、それぞれ強みというか、いいなと思うところがある。

 日本社会はどうしても人の強みになかなかフォーカスしないことが多いと文化的に感じる。弱みというか、できないとこに着目してそれをどう克服するかみたいな側面が強い。

自分が25年間生きてきて心から思うのは、人はそれぞれ異なる。その中で、人の強み・良い部分にもっと着目すれば、個人もチームも会社も社会ももっと豊かになると思う。意識的に、強みに注目して生きていきたい。

3. 全てはWhy。

Prottのワークショップでサイモンシネックの動画をみんなで見た。

これはグッドパッチのフィロソフィーでもあるが、「なぜ」それをやるのかは常に意識しているし、毎回聞かれる。

結局、なぜこの会社にいるのか、なぜその職業をしているのかにたどり着くけれども、自分なりに考えることは大切だなあと感じている。

おわりに

そんなこんなでとても長くなったけれども、自分はこの会社で本当に様々な経験をさせてもらっている。

自分は先日25歳になってしまったけれども、この会社では年齢なんて通じない。20歳でバリバリエンジニアをやっている人がいたり、21歳でバリバリUIデザイナーをやっている人もいる。30過ぎて大企業の事業部長から転職する人もいれば(自分の直属の上司)、いろんな海外経験を持ったグローバルタレントも集まってくる。結局は人。その意味だとGoodpatchは本当に恵まれている。

そんな刺激的な環境で引き続き自分ができることをやっていきたい。もっと、グローバルに、もっと人間と向き合う人生を送っていきたい。

 

We are hiring!

今、Goodpatchは第二成長期で人が全然足りてません。

この記事を読んで少しでも興味を持った人はぜひWantedlyから遊びに来てくれると嬉しいです。

直近でグッドパッチメンバーと会えるイベントを列挙します。

 

以下、雑記:振り返り

最後に、個人的にこの8ヶ月の振り返りを書き記しておこうと思う。

1月

1月の入社初日にワークショップがあり、会社の未来を考えた。ここで同日中途入社が6人いるという奇跡が起きた。全員、信頼できて結果も残す、自分に厳しく、たまにめっちゃ優しい、胸を張って言える魅力的な同期である。(いつもいじられまくってるんだけどもw)

入社初日に書いた記事はこれ

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2月

2月は体感2秒で終わった。

– 社長の土屋さんと現執行役員の幹弘さんの営業についていってたくさんのストーリーを知って、伝え方を学んだ。

– Berlin Startup Nightという、ベルリンのスタートアップをGoodpatchオフィスに呼び、ベルリンのスタートアップシーンに興味を持つ人約100人が集まった。自分もBorisのヘルプとして手伝わせてもらった。ここで世界1周前の松井ゆりちゃんや、SLUSH Asiaの大塚さんや、ミキレポの草野みきちゃんたちと出会った。

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– Hello RubyプロジェクトをKickStarterで成功させ、TechCrunchなどメディアに引っ張りだこになったLinda LuikasさんがGoodpatchに遊びに来た。

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– UI Crunchを手伝い始めさせてもらった。この時は代表土屋さんのPrott Story聞いたなあ。

– 毎月恒例のPrott User Meetupの企画に携わるようになった。ほぼ毎月開催。

3月

3月にサンフランシスコに行き、世界最先端で戦う人たちと会った。年齢も、人種も、職業もそれぞれ異なるが、人生にパワーが満ち溢れてる人たちだった。一緒に行った同僚もドイツ人で、日本語は一切使わなかった。

感じたことをまとめた記事はこれ

4月

– 本社から新社屋のAnnexへ移動。Prottチームが全員移動に。

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– UI Crunch vol.4「コラボレーション文化の作り方」

この回は企画と司会を担当。ロンドンからデザインエージェンシーのustwoを招待。ustwoとの事前ミーティングが海外3拠点でHangoutしてたので大変だったなあ。

– SLUSH Asiaの公式パートナーに。Prottを提供。IDEOのTomKellyと話したり、ustwoのDavideと再会。SLUSHについてのブログはこれ

5月

– スマートフォン&モバイルExpoにProttで出展。

– ドイツからHamburg Media SchoolのMBA生たちが来てアテンド。30人も来てびびった。

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海外の文脈に関するイベントは進んで引き受けた。後にTech In Asiaも担当することになる。

6月

6月には25歳の誕生日を迎えた。同期やピザパッチで祝ってもらったり。

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– Prott Workshop。終日外部の施設でProttのこれからとProttチームのチームビルディングを。

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7月

7月には少しチーム内での役割が変わって、より人と触れ合うことの多い部分が増えた。

  • Schooの生放送授業に出演。
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  • 社長の誕生日サプライズがあったり。

8月

  • 1人で地方出張行ったり、サマーインターンの告知担当をしたり。

9月

会社の総会があった。

Goodpatch 4th Anniversary from Goodpatch on Vimeo.

  • この総会ではグッドパッチの文化や哲学を1日がかりで考えた。
  • テレビ東京WBSにてテレビデビュー。

10月

  • Prottの1周年記念イベント。
  • 地方出張2

その他

フットパッチ

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山パッチ

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長くなったから終わり!

サンフランシスコで世界一流の企業と出会って感じた事

このポストはメモに書き留めていた約半年前の記事である。
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いまロスの空港にいる。暇すぎるので振り返ってみる。

サンフランシスコへ1週間行ってきた。
相方はBoris。日本語が全く話せない。笑
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SFでどんな生活をして、どんな企業と会って、何を感じたか書いていきたい。
(※この投稿はあくまで個人の見解に基づくものです)

 

オフィス

DigitalGarageのCo-workingスペース”DG717”をベースとして毎日働いていた。

DigitalGarageの共同創業者はMITメディアラボ所長の伊藤穣一さんである。
彼のクレイジーなLinkedInプロフィールを知らない人は見たほうがいい。笑

DG717では日本人の取締役がいたり、ファンキーな人たちがいっぱいいた。ランチやディナーを一緒にしたけどいい人たちだった。

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この場所でワークショップ”Designing Mobile Interfaces“を開催し、約50人もの人が集まった。日本人も3人いた。ここでAnyPerkの共同創業者と知り合った。今やAnyPerkは現代ビジネスの記事でわかる通りとても有名になった。Prottのヘビーユーザーでもある。

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そしてビジネスとして、色んな企業を訪れた。内容には一切触れず、感じたことだけひっそりと書き残す。

 

Pinterest

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Pinterestの7番目の社員であるJustinはめっちゃいいやつで色んな日本人がお世話になっている。

KAIZEN platform USの社員も連れて飲みに行ったりした。まさかの学部時代の知り合いだった。笑

下の写真は食堂だが、奥に見えるボードに1人1人の顔写真が貼ってあって綺麗だった。

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Twitter

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Twitter

 

ここで会ったNiwaさんは最近ちまたでシェアされている記事の、
Twitterのサーバーを落とさず日本を救った伝説的な人である。本当にたまたまだが、訪問した日が3.11であった。
社食が素晴らしくてハッシュタグで割り振られていた。中は写真NGなため載せない。

 

Fi

世界的に有名なデザインエージェンシー。
ここへは1人で行ったので汗だくだくだった。笑 自分が着ているシャツは前職のパートナーのIDEO Tokyoのデザイン。

Fi

 

BetterDoctor

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米国で超有名な病院やドクターを検索できるサービス。

 

IDEO

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前職が懐かしいなあ↓

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GS

GS

 

IDEO Tokyoの前CEOが転職したので久々に会うことができた。
韓国のLG系列の企業。なぜかUI CrunchのTシャツを着て行ったw

 

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有名なデザインエージェンシー。アイコンが有名かも。
オフィスが広い家のようだった。みんなあったかい人たちであった。

 

FrogDesign

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世界を代表するデザイン会社。
まさかの同い年のInteraction Designerとミーティングで盛り上がった。

 

Flipboard

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ここでパロアルトへ移動。本当にいい街だった。(街については後述)
ここにオフィス構えたいなあ。

 

Stanford University

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一緒に行った同僚が元々ここでTAをしていたので行ってきた。

もちろんd.schoolにも行った。
卒業生の顔写真が壁中に貼られてあった。

 

パロアルト

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パロアルトは時間の流れが本当にゆっくりと感じる、緑あふれた高級住宅街のような雰囲気だった。
ここは本当に環境がよくて、天気もいいし、緑あふれてるし、活気あるし、なによりスタンフォード大学まで徒歩10分くらいである。面白かったのはFlipboardに行った時に学生らしき人が「面白いものを作ったんだ、ちょっと時間いいかい?」と、通りすがりにピッチを始めた。
このようなオープンかつ大学とスタートアップが密接に結びついている街は見習うべきだと感じた。

 

感じたこと

そんな感じで色んな経験をしたのだが、思ったのは、

 

1. 価値を提供する重要性

いろいろな企業を訪れたが、残念ながら日本人とは1人も出会わなかった。
とても個人的な意見だが、日本人は世界一流の企業と「繋がる」ことに対して優越感を覚え、
「価値」を発揮してお互いビジネスでもプライベートでもいい関係を作っている人は少ないんじゃないかと思う。

例えば、上に挙げたような企業の人と「話した」とか「オフィスに行った」だけで満足感を覚え、
自分たちはグローバルな人材だと勘違いをする(自分も当初はそうだった)。

しかし幸いなことに今回自分は日本人1人だけで、一緒に行ったのはグローバルネイティブなドイツ人。
「何か自分たちが価値を発揮しない限り彼らにとってはただの時間の無駄だ。常に自分の立ち位置そして強みを考えろ。深く貢献するんだ。」
事あるごとにそう言われて、確かにグローバルなマーケットでこれは意識的にやらないと、すぐ勘違いしちゃうな、と感じた。

おかげさまで、今までは敷居が高かった一流企業たちも、対等であり、自分たちの価値を発揮すれば
素晴らしいビジネスパートナーになれることに気づいた。特に東京という立地は素晴らしい。

2. デザイン文化の浸透度

Twitterの人も言っていたが、今やUI/UX Everywhereの時代だと。
こちらではProttのようなプロトタイピングツールを知らない人の方が珍しい。(InVision/Flinto/pixateなど)

また訪問先が特殊だからか、IaD(InteractionDesigner) Everywhereだった。笑
やはりデザイン文化が進んでいる場所に身を置くことが重要なんだなあと強く感じた。

 

3. ダイバーシティ

「どこの国から来たの?」とか「年齢は?」とかはそういう話題にあえてしないと確実に聞かれない。
しかし自分を含む日本人は多分聞くだろう。w もはやマインドが「俺たちはHuman Beingである」になっている。
また、女性がキャリアを積みたいからサンフランシスコに来る、という話題も何回かあった。日本は表面的だよね、と言われて何も言えなかった。

 

4. サンフランシスコという街

最後にサンフランシスコの街について触れたい。

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この街はまず貧富の差が激しすぎる。まさに資本主義社会で、新宿によくいるような
ホームレスを数え切れないほど見た。サンフランシスコのイメージ違かったなあ。
Uberのおっちゃんも、「ここでは1つのジョブではやっていけない。IT産業以外の人は3つ仕事をするのが普通だ」と。

次にUberとLyftの文化。サンフランシスコでは日本と比べてタクシーが圧倒的につかまらない。だからみんなUberかLyftのアプリをダウンロードしているし、逆に日本のタクシーほど数が多い。
ドライバーは「Uberがなかったら稼ぐ手段がなくて生活できてないよ、本当に優れたビジネスモデルだ。」と言っていた。

次に街全体。汚い。パリもミュンヘンもサンフランシスコも、通りが汚い。
個人的には海外にいけば行くほど東京が好きになる。
でも公園は素晴らしい。綺麗だし広いし、自然あるし、スタバあるし。

次に世界から見た東京。どこにいっても誰と話しても日本の話題になると、
「東京は本当にawesomeだ、絶対に行ってみたい国だね。」と言う。
確かにインフラと交通が異常に優れているし、どこ行ってもコンビニや自販機がある。
人々は「おもてなし」をするしこっちとは大違いである。東京ってすごいんだな、って思った。

あとどうでもいいが、こっちに有名なカフェがなさすぎて笑った。
探しに探してやっとBlueBottleを1軒見つけたくらいで、東京は完全にブランドマーケティングにやられていることに気づいた。笑

ちなみに下の写真のオレンジの建物はジョニーアイブが最近買った物件。(どーでもいいw)

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おわりに

さて、そんな感じでたくさんの経験をしたが、一番よかったな、って思ったのは日本人が自分1人だけであったこと。

やはり日本人と一緒にいればマインドが確実に日本人になる。しかし日本人が1人だと自分のような流されやすい人は周りに適応する。笑 それが功を奏してグローバルマインドなるものを確実に得られたと思う。

最後に、一見華やかに見えるかもしれないが、必死にグローバルマインドに切り替え、同行者と何回も喧嘩をし笑、自分の英語力の未熟さ、そして今までの視野の狭さを猛省した1週間だった。やっぱりたくさん得るものがある時は、同時に辛いことがたくさんある。でもその経験を必死に自分の糧にして、ポジティブに人生を楽しむ。これが重要なことなのかな、と思った。

 

PS:たった今隣にいた韓国人女性と(韓国語で)仲良くなり、ゲートを間違えていたので案内するという奇跡的な人助けができた。語学っていいなあ。

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