グッドパッチに入って2年が経った

久しぶりの投稿。
ちょっと年始は色々と自分の中で固まってないことがあったり、仕事もするべきことが終わってなかったからブログは控えたけれども、改めてグッドパッチに入って2年ちょっと経って経験したことを書き綴っておこうと思う。

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ブログを書こうと思ったのは、先週社長と1 on 1する機会があって、「等身大の自分をブログに残しておくことは、後に資産になる」って言ってて、確かに自分も土屋さんのブログは入社前に全部読んでたなあと。ということで思っていることをありのままに書いておくことにする。

前回グッドパッチのことを書いたのは入社して8ヶ月経ったブログ以来か、時が経つのは早いなあ。

前回のブログに登場していない、個人的に印象に残っていることをいくつか書き記しておこうと思う。

0. チーム体制
1. NTTデータとの事業提携
2. MEETUP KANSAI
3. NY出張
4. 資金調達ピッチ
5. Prott2周年イベント

 

0. チーム体制

約2年前、グッドパッチに入った時はビジネスサイドの人間は、現取締役と自分の2人しかいなかった。それが5人になり、10人になり、今や台湾とドイツにチームメンバーが散らばっている。週に1回の3拠点ミーティングは面白いが、直接会えた方がやっぱりいいなあと毎回思う。会社としても50人だったのが今や東京で約100人、ドイツに約10人、台湾に2人ととても大きく成長している。

ちょうど昨日、チームメイトのKhanhがグッドパッチに入って1年が経ったレポートを社内Qiitaで出していて、読んでてとても感動した。。やっぱり自分と同じチームで毎日一緒に働いて、仕事後のラーメン行ってたKhanhやStephanieやAkioさんがドイツや台湾で頑張ってる姿を見るだけで、自分も東京で地に足つけて頑張ろうと思える。いつもありがとうございます。

Prottteam
あと、このブログ記事の文章の裏には大変なフェーズもたくさんあって、会社としても個人としても苦しんだ時期もあったし、なんだかんだ日々精神的なプレッシャーもあるし、身体的にもキツいことが多い。けれども、こうやってもがきながら成長していくフェーズも、一気に急成長するフェーズも、両方経験できていること自体が資産。組織やチームを高いモチベーションを保ったままステージを上げていく難しさ。これを直接体験できていることは本当に貴重。さて、印象に残ったのをつらつらと。

 

1. NTTデータとの事業提携

約2ヶ月前、NTTデータとUXデザイン分野における協業を発表できた。
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2016/112801.html

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これは会社的にもそうだけど、自分にとって、とても大きな提携だった。
NTT Comを辞めたのが2年ちょっと前。そこからまさか2年後に自分が元々いたNTTグループとの事業提携をすることになるとは思いもしなかった。
NTTにいた頃、デザインコンサルの人たちと働きつつ「もっとこういったデザインアプローチが大企業でも浸透していったらいいのに」と何回想ったことか。その自分が原体験として感じたことを2年越しで実現できた提携だった。

(↑人生で初めて「デザイン」の可能性と出会った瞬間)

 

この事業提携を実現するために足繁くNTTDに通っていて、多いときは週3回も行った。笑 実はこの協業の最初のきっかけを作ってくれたのは、あの FinTech革命を出版している桜井さん。初めて会った次の日に「突然すみません、御社の中でランニング趣味の方っていますか?」ってメッセしてくるほどフットワークが軽い方なのだが、自分の1個上ながら一般社団法人FinTech協会の事務局長してたり行動力すごいなあといつも思う。

 

そこからトントン拍子で話が進み、幸運なことに副社長とサシで飲む機会をいただいた(4cmくらい飲んだ)。
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そこで印象的だった言葉があった。というか今の自分の指針にもなっている。

「事業提携とかっていうのは会社と会社が契約を結ぶことだけれども、全て人と人が向き合って初めて機会が生まれるものだからね。結局人との向き合い方なんだよ。」

これを聞いてなんかスッと腑に落ちる部分があった。今自分は「Business Development」という肩書きで、デザインの文脈で事業連携だとか新しい価値を作り出すことをやっているけれども、結局中にいる当事者同士が同じ方向を向かないと本質的なアウトプットはついてこない。

とても単純だけれども、「足を運ぶ」ことは何よりも重要だと思う。例えそれが無駄足になっても、その無駄足を踏んだ回数によって結果は結構変わってくると思う。

ちなみにBizDevというとスキーム作りがメインだと思うが、この経験を通じて、いかに法務周り・契約書の締結の仕方・収支モデリングが重要か身にしみた。この前メルカリで唯一BizDevを担当している小野さんとこの辺りを色々と話してて、BizDevと一言で言っても各社全然違うし、小規模でBizDev勉強会やりたいねとなったので興味ある方いたら是非。

 

2. MEETUP KANSAI

上で書いた事業提携の一環で、MEETUP KANSAIというハッカソンの支援をついこの間させてもらった。NHK関西や日経新聞にも掲載された。

関西の学生50人が3日のハッカソンを通じてFinTechの事業アイデアを創出するというもの。プロトタイプ作成パートをProttを使ってもらいつつファシリテーションさせてもらった。
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学生の熱意はもちろんなんだけども、社会人の熱意がものすごくて。今までいろんなPrott支援をしてきたけれども、あそこまで社会人がコミットしている姿にびっくりした。銀行側も社長含め役員の出席率の高さ。こうやって日本の大企業の中のレイヤーが高い人たちが ”自分の足を動かして” 会場に来るだけでも、会社にとって、参加者にとって、運営にとって刺激になるのは間違いない。詳細は書けないが、このようなお話を民間だけでなく公的機関からも活発にいただくようになった。プロトタイピング文化の普及だけじゃなくてコミュニティー育成という観点でも携わっていきたい。

昨日はそんなピチピチの準優勝京都大学チームがグッドパッチに遊びに来てくれた。:)

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3. NY出張

少し遡るが、ブログに全く書けていなかったので改めて書いておく。
去年の4月の最終週にニューヨーク出張に行ってきた。サンフランシスコ出張に続き、日本人は自分1人のみ。自分は東京から、1人はトロントから、1人はベルリンから、NYに集合である。いやあ行く前はこれめっちゃかっこいいじゃん!とか思ってたけど当日は普通に不安でしかなかったなあ。笑

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1週間ちょっとで、1日4つのMTGと、NY TechDayへのブース出展、1つのミートアップ主催と、1つのワークショップの主催である。途中あまりに疲れてセントラルパークで1人寝そべったのがいい思い出。(ごめんなさい30分だけです)

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IDEO NYやPARTY NYがチャイナタウンの近くにあったのは少し驚いたが、Inamoto&CoやEtsyが閑静なブルックリンのエリアにあるのは腹落ちした。
あとustwoNYのオフィスはウォールストリートが見下ろせてかっこよすぎた。
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2016年4月時点でも、コワーキングスペースのWeWorkの成長っぷりは異常だった。今でこそ時価総額が1.7兆円(2016年7月時点)を超えているが、このコワーキングの活気っぷりはSFよりもすごかった。特にWeWork Chelsea、SOHO、ParkAvenueのエリアがイカしていた。
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WeWorkの標語でもある”Do What you love” (ちなみに仲さんの前回のSLUSHのタイトルもこれ)

自分が行った時はブルックリンだとBrooklyn Creative VillageとNY Media Centerが代表格だった。特にNY Media Centerの人たちはとても親切で感謝しきれないほどお世話になった。

そういえばNYの後に香港と韓国にプライベートで行った。韓国ではProtopieのTonyに韓国のスタートアップシーンを案内してもらったり、NYに続き韓国のWeWorkも見学してきた。結局デザイン業界って、国を超えてもコミュニティーが狭いことを本当に実感している。結局世界も人なんだなあ。

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4. 資金調達ピッチ

これも書けていなかったが個人的に去年の中で一番緊張した出来事であった。幸運にも外国の投資家にピッチする機会をもらった。これは何回も何回も夜遅くまで練習したなー。土屋さんに何回も怒られたなー。本当に基本的だけれども、ピッチ/プレゼンテーションは練習量が本当に大切だと思った。(特に非ネイティブが英語でやる場合は)

結果、この4億円調達の一端を無事担うことができた。関係者の方々本当にお世話になりました。あと資金を調達するということは大きな責任が伴うし、額が大きければいいものでもないことを学んだ。

プレゼンでいうと仲さんのこの前のSLUSHヘルシンキでのプレゼンがかっこいい。

 

5. Prott2周年イベント

さて、最後にProttのアニバーサリーイベントを挙げたい。
Prott1周年イベントと同様、お客さんに感謝の気持ちを伝えるためにこのイベントを開催。いつもお世話になっているお客さんが一気に集うスペシャルイベントである。去年も思ったけど、いかにお客さんに恵まれているか。いつもありがとうございます。お客さんが普段会えないチームメンバーと話せることが最大の価値。
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ちなみに2/23にみずほフィナンシャルグループさんと組んでFINOLABPrott User Meetup FinTech特集やるのでぜひ。

 

以上、印象深かったものシリーズでした。今書いてて思ったけど、何が印象深かったかって、この5つは全部最高に大変だった。笑 表裏一体ですね。

そんなこんなでここ1年のグッドパッチでの時間は濃い。本当に濃い。年間MVPももらえて嬉しかった。ちなみにここにはまだ書けないが、去年・今年にかけて印象に残っているものがもう1つあって、早くお披露目できるよう頑張る。

 

最後に:社外のかっこいいオトナたち

人に影響を受けやすい自分にとって、社外の尊敬する人たちの影響は計り知れない。

定期的にお世話になっているたかしさん、津吹さん、聡子さん、仲さん。
ふとした縁でお世話になった椎名さん、梅本さん、大熊さん。

ある人は日本を離れベルリンで活躍し、ある人は上場企業の役員になり、ある人は海外のカンファレンスでかっこいいプレゼンをしている。またある人は数兆円企業の副社長をし、ある人は日本でスタバを立ち上げ、ある人は京都で大学教授をしている。

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(ちょっと遠慮して小さめに・・w)

社会的な肩書きや地位で見ると圧倒されるが、その人の本当の魅力はそこじゃない。人間味がとてもあって、よく笑い、目の前の人と向き合ってくれて、受け入れてくれた上で、視点を提供してくれる。知らないことははっきり ”知らないから詳しく教えて” と若者に言う謙虚さを持ってて、いつも挑戦をし続けていて、なお圧倒的な努力をしている。その結果が今に繋がってるんだなと。

 

グッドパッチに入ってからの2年ちょっとは、自分が人と向き合う上で本当に大切なことを教えてくれた。ヒトと、自分と、どのように向き合っていくかしっかり考えながら、世界に目を向けて引き続きBusiness Development職として貢献していきたい。

 

PS:グッドパッチに興味のある方はこちら

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