デザイン思考で大切なことは全てIDEOから学んだ。

※この記事はメモ帳にたまっていて過去にアップしてなかったもの。

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以前、IDEOと組んで新規事業を企画したことがあった。

まだIDEO Tokyoができたばかりの頃で、後から振り返れば貴重な体験すぎて自分でもびっくりだ。

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そこでデザイン思考を実践してみて、やってみて初めて彼らから学んだところがあったので書き残すことにする。

大きく3つに分けて記す。

 

①ホットなチームの作り方

“偉大なアイデアは、偉大なチームから生まれる”

この考え方はGoodpatchが大切にしていることの1つだが、デザイン思考をスムーズに実践に移すにはホットなチームがないと始まらない。

観点として「チーム構成」「チームビルディング」「働く環境」の3つを例として出す。

・チーム構成

違う部署/チームの人を集めて組織横断のチームを作ることが重要。

イノベーションは多様性のあるチームから生まれやすいという統計にもあるように、あらゆる専門性のある人が集まった方が共感におけるインタビューの観点や、創造・コンセプティングにおけるアイデアの出し方が異なるので、その分アイデアの幅が広がる。そしてプロトタイピングをしていく際に必要なスキルセットが異なるので助かる。(プロダクトデザイン・ソフトウェア開発・動画作成・材質・設計等)実際に自分も部署横断型で年齢も下は23歳、上は43歳という環境だった。IDEO側もインタラクティブコミュニケーション・広告・ギーク・動画屋さんなど様々な経験を積んだ人が集まった。

・チームビルディング

誰がコアで進めていくかを明確にし、Face to Faceで会うことが重要。

なぜならコミュニケーションは発する言葉・書く言葉以外のジェスチャーや顔・身振り手振りなど微妙な感性が占める割合が大きいからである。意識のずれを生じさせないために最も重要なことだと感じた。

2ヶ月の集中プロジェクトであったが、少人数のコアチームと20人ほどのエクステンドメンバーに分けてプロジェクトに臨んだ。コアメンバーは週に3日ほど顔を合わせて週1~2でIDEOオフィスに乗り込んでいた。

面白かったのは一番最初に、プロジェクトが終わったらどんな状況・心境になっていたいかをみんなでシェアしたワークショップだった。また、ほとんど英語で進むので自分が英語と日本語の通訳をする必要があった。英語を話せなくてもコミュニケーションを取ろうとする気概も重要。

・働く環境

オフィスの環境で生産性も創造性も向上する。そう実感した。

IDEOのオフィスは木造リノベーションがされていて日光が差し込みとても明るい。また、ポストイットとそれを貼る台紙が大量にあり、いつでも議論をまとめることができた。

明るくて開放的なオフィスがコミュニケーションを活発化させ、発想が豊かになる。

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②デザイン思考のプロセスを回す時に気をつけること

プロセスの詳細を書くことはできないが、いわゆるデザイン思考の王道を実践した。

テーマ設定→共感/観察(Empathy/Observation)→問題定義→創造(Sacrificial Concept/How might we)→領域を絞る→アイデアのブラッシュアップ→プロトタイピング→ユーザーテスト(検証)そして改善→幹部向け最終プレゼン。

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デザイン思考研究所さんから借用

上記のプロセスの中で特に気をつけたほうがいいことを2つ書いておく。

・共感から得られた結果を定義する場合

共感から得られた結果をラベリングしてまとめるとき、そのラベリングする「言葉」はその領域のドメインを決めてしまうものなので慎重につけなければいけない。例えば In-Home-Communicationと定義するとき、Family Communicationと定義してしまうのとでは、ブレストをする領域が全く異なる。前者は家電や部屋が印象として強いが、後者は家族に焦点が行っているので、同じインサイトを共感から得ても、印象が全く異なる。

・定義した領域が複数出てきた場合

大体の場合、定義した領域が複数出てくると思う。そこでどのような基準で決めるべきかというと、その部署のミッションと照らし合わせるのである。とても単純なことだが、迷ったらその部署/チームが会社として達成すべきことは何か?という視点に帰って複数の選択肢を削っていくのがベターであると思った。そうすることでコアな部分がぶれないし、幹部と共通認識を醸成しやすい。

 

③アイデアが出て、プロジェクトが終わったあと

実はここはあまり注目されないが、とっても重要な部分であり、かつとても大変な部分であった。

・事前に市場に出すまでの組織構造を決めておくべき。

 IDEOとのプロジェクトが終了してアイデアを得たわけだが、そこから各事業部に引き渡すのか、横断チームのままやるのか、課長チームに割り当てるのか決まっていなかった。つまりR&Dが独立して存在して、成果を各事業部に振り分ける形式をとるか、部署ごとに中でR&D機能を持つか決まっていなかったのである。

結果、最終アイデアに対して担当を割り振って進めていくことになったが、自分が本当にやりたいアイデアに対してアサインされるような体制をとることが大切だと感じた。

・幹部とは常に接触しておいた方がいい。

プロジェクトを回して回して、最後に幹部にどーん!ってやるよりも、途中途中で幹部に報連相をすることがとても大事。目指している方向性が会社のそれと一致しているかは途中で判断を仰ぎながらやったほうがいい。LeanUXの考え方に似ているが、全員が共有認識を持つことは難しく、重要なことである。

 

-最後に

自分は様々な世界のデザインコンサルティングファームを見てきたが、中でも特にIDEOの人たちは「デザイン思考がゴールにならないよう」に進めていく客観性を持った人たちであった。デザイン思考で超有名なIDEOだが、だからこそデザイン思考が全てではないことを知っている。あくまで、デザイン思考は「ツール」に過ぎず、そのアイデアを市場に出して社会を変革して初めてイノベーションと言う。そんな気概を持った熱くてスマートな人たちであった。

今度は同じような業界として、デザインの大切さを世の中に浸透させていきたい。

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そしてこの記事をアップした今、デザインの大切さを浸透させていく会社で働いている。不思議だ。

SLUSH Asiaにパートナー参加して感じたこと

最近、海外の会社と何かをやることが異常に多い。

SF Trip、UI Crunch、SLUSH Asiaなどである。

(SF Tripに関しては別の記事で振り返る。)

そこで昨日、SLUSH Asiaに行ってきたので感想を書いておく。

今回は協賛企業として参加したので「PARTNER」として行ってきた。

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SLUSH開催前から代表のAnttiとランチミーティングをしたり、担当者とけっこうやりとりしたなあ。

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世間にはあまり知られていないが、SLUSHは実は昨年もSLUSH Tokyoという名前で弊社で開催していた。

去年は審査員にかつて一緒に働いてたIDEOの人たちが来たりしていた。

そこで今回名前を変えて、孫泰造さんのMovidaが運営パートナーとして改めて再企画したのがSLUSH Asiaである。

このイベントで一番驚いたのは、訪日する海外のゲストの豪華さと、普通に参加しているAttendeeの質の高さだった。

ステージ脇で少し立ち止まっているだけでよく見かける人たちがたくさんいた。と同時に、知り合いもとってもたくさんいて、なんか転職してから知り合い増えたなあーとも感じた。

親しい友人でCRAZYで働いているあきらがボランティアスタッフのピッチコンテストで入賞していたり、

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フィンランドのSLUSHに去年ボランティアスタッフとして参加していた、これでもかというほど会っている後輩の田口が学生ボランティア統括していたり、Ivyがシャンパン飲んでたり笑、

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久しぶりにIDEO Tokyoのメンバーと再会したり、Forbsの表紙飾るほど有名になってたり。(Congrats on featuring on Forbs!)

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ロンドンのデザインエージェンシーustwoのDavideと再会したり。

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あとTomKelleyさんとUI Crunchの話したけど、疲れてそうだったなあ。笑

(にしても俺顔疲れすぎ)

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あと久々にRubyタレント池澤あやかちゃんに会ったり、立教でお世話になった松永先生とばったりお会いしたり、KLab時代ぶりにサムライの両角さんと会ったり、なんか今まで会ってた人たちがたっくさんいたなー。

思い返すと、やっぱりこういうSLUSH Asia的な情熱的なIT系の人たちと俺はずっと同じ時間を過ごしてきたんだなあとつくづく感じた。やはり人から学ぶ事は多いし、引き続き海外と日本をつなぐ立場の何かをしたいなあと思った。(UI Crunchの記事はまた別途書く。)

一番課題だなと思ったのは、やはり日本人のネットワーキングはアジアの文化が出すぎている。つまりコネである。だから自分の価値を全面に出して対等に話し合うということができていない。海外=かっこいいという単純な図式になっている。それじゃダメだ。英語を話すだけじゃなんの価値もないし、あまり話せないのは論外だけれども、もっと海外のカンファレンスに行って自分の価値を発信しつつグローバル標準のネットワーキングを日本でももっとやっていかないとダメだと感じた。それは特に日本の著名な人たちに言いたい。そしてもちろん自戒でもある。

コミュニケーション、ダイバーシティ、英語。

もっと深くしていきたい。

元気もらいました。

ありがとう、SLUSH。

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リアルウォンテッドリーvol.2に参加して感じたこと。

昨日はWantedly主催の「第2回 リアルウォンテッドリー」に参加してきた 。

(あ、連続でWantedlyの記事書いてますけどGoodpatchの者です。笑)

 

今をときめくスタートアップが20社超、参加者(登録者)は400人超。

場所はヒカリエ、スポンサーはバカルディボンベイサファイア。

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(DeNAさんの記事から拝借)

 

いやーやはりスタートアップやベンチャー界隈が集まるとアツい。

実際に会場も汗かくくらい暑い。

 

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(Wantedlyさんから拝借)

 

スタートして一番最初に話しかけた子が日本語話せなくて早速汗かいた。

偶然にもゆかりあるドイツ出身のデザイナーで、世間はグローバルでも狭いことを実感した。

 

前回は参加者として、今回は出展側としてリアルウォンテッドリーに参加して思ったことが3つある。

 

①採用人材像の明確化

このイベントは「気軽に」会社の人と話せてそこから採用に至ることが特徴かつ目的。

気軽に話せてしまうが故に、あらかじめ「どんな人材を採用したいか」はっきりさせてから臨まないと単なる交流会で終わってしまう。

カヤックさんが上手いなあと思ったのは採用したい人をあらかじめボードに明示していたこと。

「UIデザイナー2名」「iOSエンジニア2名」って書いてあるボードを首からぶらさげていたから、目的が一目瞭然だった。カヤックの人は「逆にそれ以外の人が絡んでくれないんですよ~~」って嘆いていたけど。笑

 

大規模イベント出展時はしっかり狙いたい人材像をあらかじめ社員全員が共通認識を持っておくことが大切だなあと感じた。そういう出展時のテンプレ作っておこうかな。

 

②もっと横のつながりを!

このイベントはもちろん採用するためのイベントだけど、自分にとっては、なかなか会えない注目の企業の人たちに効率良く会える交流の場でもある。前回も今回もたくさんの新しい出会いがあって良かった。

だからこそ、このイベントを採用イベントだけで終わらせてしまうのはもったいないなあと思った。

例えば一般参加者を19:30からにして、19時からの30分間は出展企業の人だけで意見交換をする場を設けるだけで、他の会社も参加したい動機になるし、遅刻しないで行けば会いたい人に会える。

横の引き抜きも活発になれば面白いと思う。笑

 

③ スタートアップ業界の盛り上がり

元々NTTにいたからこそ一層感じたことかもしれないけど、やっぱりスタートアップへの熱が高まっているし、自分みたいに大企業からベンチャーへ行く人が圧倒的に増えてきた。

ベンチャーだからブラックだとか労働時間が多いとか、そんなん伝説。大企業だって変わらん!

 Goodpatchは家族を大切にする文化があるからむしろ大企業より環境いいと思う。

 

スタートアップ・ベンチャー界隈の人たちは、会社は違えど同じ同志だと思っている。

「会社」「就社」という世界観がもっと無くなればいいなーと思う。

 

来週にSchooさんが中途採用説明会をやったり、

来週Skyland Venturesさんで交流会あったり、

Goodpatchでグローバルなイベントあったり(来てね!)、本当に盛り上がってるなあと思う。

 

そんなこんなでWantedlyに感謝。

次回はGoodpatchも気合い入れて行きたい!

 

相も変わらず仲さんと!

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Wantedly Culture Book 2014を読んで

おかげさまで前回の記事”Goodpatchへ転職しました!”が約1400PVでした。

 

引き続き、自分の感じたことを発信し続けて、自分の思考の整理をしつつ、自分を理解してもらって何か素敵な出会いのきっかけになればいいなあと思っています。

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先日、仲さんを通してWantedlyに遊びに行ってWantedly Culture Book 2014をいただいた。

どうやら外部の人で手に入れたのは6人目だったらしい。

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Wantedlyと仲さんについては以前の記事「シゴトでココロオドル人を増やす」でも書いているが、とても素敵な会社/人である。

そんな会社がどのような文化・考え方の元、働いているのか、それを本にしたのがWantedly Culture Book 2014である。ページ数は38ページだが、内容はとってもボリューミーでしっかりと理解して読み終えるまでに2時間もかかった。

 

その中で自分が共感した10の部分について咀嚼したいと思う。

 

  1. シゴトでココロオドル≠やりたいことをやる。

これはだいぶハッとさせられたことだが、シゴトでココロオドル状態を、やりたいことをやっている状態と単純に理解してはいけない。

“人が生み出すものは全てニーズがないと持続的に存在できない。

何かを一生懸命やって、それが仮に自分がやりたいことだったとしても、誰も気づく人や感謝してくれる人がいなかったら、それは存在していないのと一緒。”

やりたいこと<やるべきこと をやっていくべき、という論。IMG_8868

 

2. ビジョンの在り方

“全ての企業はビジョンがあるべきだが、そのビジョンへのたどり着き方は多種多様でいいと思う。例えばWantedlyがココロオドル人を増やすためにサラリーマンに1日3組限定で旅館を300年やったていい”

このように、目指す世界はあるべきだが、目指すための手段は会社ごとに変わっていいし、変わるのが当然だよねー、という話。

 

3. 最短距離の最大社会的インパクトを狙う。

つまり一番効率がいい手段で最大のインパクトが出る事業を狙う。

だからテクノロジードリブン。世界中に一気に提供できる。”Wantedlyを通じて「働く姿勢」が変わる人の数を増やしていきたいと思っている。”

 

4. 企業の中心となる活動は「プロダクト」「ビジネスモデル」「組織」

*プロダクトにおいては”シンプルかつ使いやすくて、<結果がしっかりと出る>ことが大事。WantedlyAdminで言えば<求めている人と出会える>という結果である。”

*ビジネスモデルにおいては、(GoogleAdwordsのように)”薄く広く取るモデルの方が、より良いプロダクトを世界に広めていくことがしやすい。どんどん新しい事業部をたちあげるよりも、1つの優れたサービスを水平展開していきたい。”

*組織においては、”「作るプロセス」が重要。プロダクト中心の会社であるためには、「作れる」人が中心となっていくべき。プロダクト中心の会社は全員コードがかけるべき。だからコードが書けないディレクターなんていらない。”

ここはだいぶWantedlyの色が出ているのかなあと思う。

 

5. その会社のカルチャーは会社の事業モデルから派生したもの。

“自分の仮説をがんがんぶつける人が社内評価No.1になる会社もあれば、クライアントの言うことを実直にこなすことが社内評価No.1になる会社もある。それは事業モデルに依存していて、カルチャーでもある。だからどちらが良い、悪いの議論ではない。しかし刻一刻と変化し続ける現代においては、自分で自律して考えて行動できる人の方が強い。”

 

6. オーナーシップがある人が働きやすい環境は、「失敗が奨励され、許容される環境」。

オーナーシップ≠やりたいことができる

オーナーシップ=やるべきことを自分ゴト化してやりきる力。

以前仲さんにも言われたが、NTTのような大企業はなかなかこのオーナーシップというのを取りにくい。いわゆるリーンスタートアップも実践しにくいなあというのが自分の感想である。

 

7. コミュニケーションの重要性

なぜWantedlyは毎朝9時に集まるのか=イノベーションを加速させるため

“コミュニケーションの9割は言葉以外だから。人と話すことが新しい組み合わせを呼ぶ。”

 

8. ユーザー中心

“ユーザーが「何を言ったか」ではなく「どういう反応をしたか」「どういう動きをしたのか」にフォーカスして考えたほうがいい。”(オーバースペックを防ぐため)

“自分がターゲットユーザーではないのに「自分はこう思う」と議論するのも時間の無駄。ターゲットユーザーに触ってもらうこと。無駄な議論、会議をせずに、とにかくやってみること。”

“code wins arguments.”

これはだいぶリーンの考え方であり、デザイン思考の考え方でもある。「観察から始まる」とはまさに何を言ったかではなく、どういう反応をしたかである。

 

9. マーケット

“ニッチなマーケットから狙っていくのが定石だが、そのニッチなマーケットがあまりにも小さすぎるとサービスとしての持続性は低くなる。”

これはPeter TheelがZero to Oneでも言っていることだが、戦略の定石としてはまずはある程度絞ったニッチな分野で圧倒的に勝ち、その後周辺の市場にスコープを広げていくことである。でも小さすぎてもダメだよーという話。

 

10. コップに水をためる

“サンクコストに固執せず、コップに水をためていく行為が大事。”

これについては仲さんのブログ ”コップに水をためよう” を読んだほうがいい。

若い人必読。

 

以上が参考になった部分の抜粋である。

 

このように、会社の存在意義や行動指針を示す「カルチャーブック」はこれから日本において流行るだろう、と仲さんは言っていた。

確かに、「お金」という幸せの指標から「自己実現」という幸せの指標へと変化してきた現代、その会社がどんな価値観でどんな文化を持っていてどのような世界を目指していくのかを知りたい・発信していくのは自然な流れである。

職種としてもLoftworkではCulture Makerがあったり、DesignitではCVO(Chief Visionary Officer)があったり、CRAZYでは文化そのものが会社であるとのような勢いである。これから、いわゆるクレドのようなカルチャーブックがスタートアップ界隈でブームになるのが想像できる。

 

自分もGoodpatch Wayを、作っていきたい。

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Goodpatchに転職しました!

2015年、1月5日。

Goodpatchで初日を迎えた。

Goodpatch

会社:KLab→NTT→Goodpatch。

規模:500人→5000人以上→50人。

場所:六本木ヒルズ→日比谷→渋谷。

 

最高の環境であったKLabを飛び出した2013年。

NTTという最高のブランドから飛び出し、思い切って社員数50人というベンチャーへと転職を決めた2014年。

 

この自分の選択は間違っていなかったと、すでに当日の時点で感じた。

 

早速グループに分かれて社員全員で初詣。

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そのあと、1日かけて「未来を考える」ワークショップを行った。

将来の環境を考え、その時にGoodpatchに必要とされるリーダー像をペルソナ化し、判断基準と課題点を洗い出し、ケーススタディでそのペルソナを使ったインバスケット思考のような判断をチームで行った。

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Goodpatchの特徴はいくつか感じた。

 

①デザインの力を信じていること

まずデザイン。デザインの価値をまずは日本に認めさせる。そして世界を代表するデザインエージェンシーとなる。その海外展開加速に自分の力を使いたい。

 

②情報に異常なくらい敏感でありそれが好きなこと

専用の共有グループがあり、世界の最先端の情報が入ってくる。やはり英語記事が多い。自分も2月から発信力を上げていきたい。

 

③みんな元気で面白い

やはり人数が少ない分、自分で発言をしていかないといけないので、みんな主体性があり元気。笑顔が絶えないので居心地もいいし、効率もいい。

 

逆に少し驚きがあったのは、

 

①同期の存在

大企業の特有文化かと思っていたけど、7人も同期がいてとても居心地がよかった。

採用側は積極的に同日入社の人を増やした方がその人のためになると思う。

 

②10-19時勤務

噂には聞いていたけど、小さい子供がいる人が多いので家族を大切にする文化があるGoodpatch。やはり19時の終礼が終わったら帰宅する人が多いのは事実だった。小室さんのプレゼンにもあったように、これがあるべき姿だ。

あ、あと10時出社だラッキーとか思っていたが、その分午後が長くなるので集中力を継続させるのに一苦労する。KLab時代も確かによくコンビニ行ってたなあ。

 

③海外進出のスピード感

スピード感があるのはベンチャーの特徴だが、この会社は海外に関する意思決定もだいぶ早いと感じた。やはり担当を分け、全体最適をするのが大切だと学んだ。

 

そんな感じで、初日から様々なことを学べた。

Goodpatchに入ったからには結果を出し、社内から学べるだけ吸い取るのはもちろんだが、社内規則に「勤務時間中にセミナーに行って良い」とか「副業あり」とかあるので、引き続き他社の人との「縁」を大切にしていきたい。もちろんNTTもね。

 

取り急ぎ、初日に感じたことをメモしてみた。

2月から気合いれて、マイペースでいこう。

Jun

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2015年の抱負「自分らしく生きる」

新年、あけましておめでとうございます。

昨年は大変お世話になりました。

今年もどうぞ宜しくお願いします。

 

昨年は寝正月のため抱負を書いていないという失態。

ちなみに昨年の1発目はイーロンマスクとデザイン思考、UI/UXで始まってました。

(動画)イーロンマスク@CalTech

http://www.c-span.org/video/?306109-1/InstituteofT

 

さて、昨年は「壁を越えたら壁」って感じで様々な壁にぶち当たり、自分的に相当参った1年でした。

そのおかげで豊かな視座を学んだ年。

今年は、昨年得た人生の豊かな視座をフルに使って、

 「自分らしく生きる」ことをテーマにしていきたいと思います。

 

<全体>

*周りなんて気にしない。自分に正直に、素直に生きる。

*たくさんの言葉の中から誰の言葉に耳を傾けるか。

*周囲の人を大切にして生きる。

*健康な身体に戻す。

*発信力を意識的に高める。(Blog, Twitter:@Junsus4_tech)

 

<仕事>

*NTTからスタートアップへ一機転身。自分のペースをしっかり保って、自分からどんどん行動していく。

*今まで以上に高い視点で物事を考える癖をつける。

*IT/ベンチャー界隈で、人との縁・出会いにさらに注力していく。

 

<スキル>

*英語にさらに磨きをかけ、海外でWSができるようになる。

*通訳案内士(国家資格)の取得。(1次は日本史と英語免除)

*UIデザインの知見を深める。

*フロントエンドも自分で実装できるようHTML/CSS/JavaScript/jQueryは理解できるようにする。

 

<個人>

*健康になるよう「習慣」をつける癖をつける。

*運動をたくさんする(ジム・テニス・バレー・ランニング)。

*引き続き本をたくさん読んで、その著者に会いに行く癖をつける。

*免許取る。笑

*パートナーをさらに大切にする。

 

<社会>

*残念ながら、まだ書けない。ここが書けるよう、社会に対して自分のミッションを常に求め続ける。

*サイドプロジェクトを何か始める。

 

最後に、この動画で今年をスタートさせたい。

ぜひみんなにも見て欲しい。

“The History and Future of Everything -Time”

2015年が人類にとって豊かな年になりますように。

 

2015年 元旦。

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2014年、忘れない。

さて、紅白歌合戦を見ながら簡単な今年の振り返りを、自分のためにもしておこうと思う。

 

2014年は人生と一番向き合った年だった。健康、パートナー、仲間、志、やりがい。これらありふれた日常の些細なことがいかに大事なことかを身にしみて教えてもらった1年だった。

きっとこの1年は、自分の人生を一気に豊かなものへと変える1年だったと後から振り返っても思うだろう。それは、この1年が今までで一番つらく、失敗が多かった年だったからでもある。

「失敗から学ぶこと、すべてに意味を持つこと」これがこの1年で学んだ糧である。

 

約2年のNTT生活が終わった。

今年はIDEO New Year’s Partyで始まり、ZEPPEINとの忘年会で締められて大満足。

 

しかし、こんなにも辛かったサラリーマン経験は最初で最後だと思う。

新規事業PJ第一弾がうまくいかず、去年の秋から自律神経失調症になって会社に来れなくなった時があった。正月も自律神経が乱れて寝正月だった。電車でブラックアウトして駅員さんに助けられる日や救急車で運ばれる日もあった。

悔しかった。心の底から悔しかった。あんなにホットなチームから何も成果を残せなかったことに。

 

そこから色々と考えさせられた。

なんで自分は働いているんだろう。

なんで自分は生き急いでいるんだろう。

なんで自分は生きているんだろう。

 

そんなことを思いながら自分自信と対話していくうちに、「人との縁」がいかに大切か身にしみて感じた。いつも一緒にいてくれるパートナー、いつも笑って一緒に時間を過ごす仲間、志を共有し一緒に社会にインパクトを残しに行く同期、違う視点から人生や仕事について教えてくれる先輩方。

特に今年は個人的にGoodpatch, Wantedly, CRAZY、この3社に出会えたことがとっても嬉しかったし、今の自分に大きな影響を与えている。

個人ではやはりドイツにいるたかしさんに多くの刺激をもらっている。

いつも本当にありがとうございます。

 

「人との縁」これは昔から無意識に大事にしていたかもしれないけど、これからはもっとこれを大切にして生きていきたい。

人間味がある人が、そして人間味のある人生が好きだ。

 

本当にたくさんの人に支えれらて、元気をもらった年。

この人生で一番辛くて、人生について多くのことを教えてくれた年。

大切なパートナーに出会った年。

ありがとう、2014年。

 

2015年が、健康で豊かで人に恵まれた1年になりますように。

2014.12.31

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たった1年と8ヶ月。

今日が、NTTの最終出社日だった。

1年と8ヶ月前。
あの頃はまだ社会人になりたてで右も左もわからないと同時に、とてもワクワクしていた。

 

3つのOJTと1つの本配属。
この1年8ヶ月は短いようで、自分にとってはとても長く感じられた。
というのも、ここでたくさんのことを経験したからだと思う。

健康の大切さ、仲間の大切さ、ビジョンの大切さ、目指す人・志を持つ大切さ、年齢の関係なさ。
全てここで教わった。

 

時には逆説的に学んだ。

全てを賭けていたプロジェクトがポシャった時、体調を思いっきり崩して会社に行けなくなった。
それは自責の念でもあったし、自分の存在意義がなくなったって感じた。
でもそれは違った形で、自分に豊かな人生をもたらせてくれた。

 

“Connecting the dots”
これは、1つ1つの事象から何かを学ぶことができるか、それが点になってしまうか、線になれるかの違いだと思う。

人生で起こる全てのことは、自分次第で全て意味のあるものになる。
「目の前のチャンスを、逆境を、苦しい経験を、意味のあることにする。」これがNTT人生で学んだ最大の資産だと思う。

 

“なんとなく生きる人生よりも、自分の人生を駆け抜けたい。”

小さな成功を守るために、自分の時間を使うよりも、もっと大きな何かに自分の命を使いたい。自分にとっての「成果」はアプリを出すことじゃない、DL数を稼ぐことじゃない。

純粋にそう思ったから、普通に暮らせば年収1000万もらえる生活も、ブランドも、安定も捨てた。

 

1年と8ヶ月。

それは他人から見たら、3年もせずにすぐに辞めてしまったよくいる若者だと思う。

でもそれは、自分次第で絶対に異なると思う。

このたった1年8ヶ月は、自分に大きな成長と、人生に対する豊かな視座をくれた。
たった1年8ヶ月でも、かけがえのない仲間ができて、今は心の底からこの会社に入ってよかったと思っている。

 

たった1年8ヶ月でも、数え切れないほどの出会いがあった。
みんな、本当にありがとうございました。

 

最後にこの言葉で締めたいと思います。

“Life is about the people you meet and the things you create with them.”
(人生とは、あなたが出会った人そのものと、その人と何を創造するかである。)

 

たった1年と8ヶ月。だけどそれをどう捉えるかは、自分次第だから。

 

2014年12月25日
@本社横のスタバにて。
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(次の会社のことについてはまたそのうち書きます。)

命という時間を削って働くということ。

この前の金曜日はCRAZYのイベントに参加してきた。

代表森山さんの熱い話を聞けたり、ほいけるさん・もりぽさんのような素敵な夫妻と出会えたり、会いたかったCRAZYの同年代に出会えてとても刺激になった。

 

森山さんのスピーチの中で印象的だったのが2つある。

 

1つ目。

「自分たちは命という時間を削って働いている。」

時間は一番大切な資本であって、その時間の使い方を考え直した方がいいということ。

自分はどうしてここにいるのか、自分は何者なのか、自分にとって人生とはなんなのか。それを堂々と人に言えるような森山さんがかっこよかったと同時に、とっても考えさせられた。

 

2つ目。

「一番大切なのは、健康。だって1兆円あげるけどもれなく癌もついてきます、って言われたら受け取らないでしょ?だから一番はまず健康。次に仲間。一緒に働く仲間。この2つと幸せの相関関係は実証されている。3つ目にビジネスが来る。俺たちは、カルチャーをビジネスしている。」

確かに健康と仲間は一番大切だと、NTTに入って身をもって感じた。

 

また、ビジネスという側面では資本主義は経済という面だけ見てしまうと地球的に限界が来ると思う。

それはPeter ThielのFounders Fundの投資方針にも似ていて、サードウェーブならぬフォースウェーブである。Founders Fundについては別途まとめようと思う。

 

やはり自分に響く言葉は、共通点がある。

*命をかけるほど真剣に向き合っていること

*誰よりも楽しんでいること

 

それを裏付けるように、CRAZYの山川咲さんの著書「幸せを作るシゴト」にハマった時期があった。

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「意志を持って生きる人を、1人でも多く増やしたい」

「自分の人生をお金やキャリアに捧げるのは地球は喜んでないはず」

「みんな手に入れた多くのものを守ることに必死になっている」

こんな言葉が刺さった。

 

要は、自分にとって「人生をなんと定義するか」という究極の問いである。

 

著者の山川さんと。

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このCRAZYでは、社員を家族のように扱い、毎食を社員全員で食べている。

それも社員さんの奥さん手作りの無添加オーガニック食材を用いて。

年に1000万円近くの投資をしているそう。

さらに月に1度外で自分たちを見つめ直す合宿のようなイベントがあり、それぞれの社員がどのような価値観を持って働いているかを共有する。

 

以前CRAZYの前身、UnitedStyle社に遊びに行った時は、翌日から社員全員で世界一周旅行に出て、地球の裏側パタゴニアにて落ち合うという壮絶な取り組みをしていたのをはっきりと覚えている。

さらに若手の採用は若手に任せる、最終面接はプレゼンテーション、など、掘れば掘るほど面白くて先進的な取り組みが出てくる。書きすぎると怒られそうなので笑、この辺にしておく。

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いずれにせよ、CRAZYも、Wantedlyも、自分が次行く会社も、「働く」ことに対して新しい価値観を持っている。

きっとこれからの社会で生き生きと働くには、まず社長が積極的に新しい考え方を取り入れ、実践して、柔軟に変化に対応していくことが求められるのだと思う。

 

変化という視点で、

 

金曜にCRAZYのイベント後は、プチ忘年会。

1人は40歳にして、また新たなチャレンジを教育界で始めようとしている。

1人はインド駐在から帰ってきて、またインドに戻ろうとしている。

1人は大企業を辞めてNGOに転職をする。

1人は大企業を辞めてスタートアップに転職をする。

 

その日会った人みんなが、何かに向かって挑戦し続けている。

 

自分も、何歳になっても挑戦し続けられる大人でありたい。

 

「命を惜しむよりも、なすべきことを成す為に、命を使いたい。」 テルマエ・ロマエ

 

ではでは。

仕事でココロオドル人を増やす。

どーも、Junsus4_techです。

さっき、テレビでWantedlyの仲さんが出演していた。

仲さんが語ることは何故か自分にとても響く。

 

1ヶ月ほど前、仲さんとお話しする機会が何回かあった。

Wantedlyを使ってオフィスに遊びに行った時に面と向かって時間をとってくれたり、リアルウォンテッドリーというイベントでお話しさせていただいた。

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仲さんは、24歳でゴールドマンサックスを辞め、25歳でFacebookに入り、26,27の時にWantedlyを立ち上げた。

そう、まさに今の自分の年齢でGSを辞めている。同じタイミングで自分もNTTを辞めている。なぜか親近感が湧いた。

 

「辞める時はやっぱり最初は怖かった。」そう言っていた。

でも動いているうちに恐怖感は消え、そのうち情熱がついてくるようになったと。

 

またこうも言っていた。

「子供の頃から医者を目指していたけど、挫折してしまったとしても、それは自分にとって「医者」という手段より他の手段の方が幸せになれるというだけのこと。」

つまり職業というのは目的ではなく手段に過ぎないということ。

 

「ベンチャーでバリバリやるような人が、指揮命令系統に従うことが価値の最大化を生む組織にいけばアンマッチが生じる。それはオーナーシップがあるかないかの違い。」

つまりオーナーシップ(=自分で物事を考え推進していく力)を求められるポジションなのか否かは重要だと。

 

一番響いた言葉は、仲さんの著書「ココロオドル仕事を見つける方法」にも書いてあるが、下の2つだ。

 

“ココロオドル仕事が見つかるまで、自然淘汰に任せればいい。”

“人と違うところを誇りに思って、そのまま進めばいい。”

 

この言葉を聞くと、自然と心持ちが楽になる。

 

“働く”ということは人生を充実したものにするためにある。

だから心の底からワクワクするようなことを仕事にして、毎日楽しんでいこう!

それがこの本から学んだことである。

 

“楽しんでいきましょう!” この言葉を胸に、次の会社でも楽しんでいこうと思う。

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最後に、もう何十回も見ている仲さんのプレゼン動画。必見。

ではでは。